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Q&A 遺 言

  

Q10 胎児に財産を残す旨の遺言

 今、妻が妊娠中なのですが、私にがんが見つかり子供が生まれるまで生きていられる保証がありません。そのため、生まれていない子に財産を残してやりたいのですが、生まれていない子に財産を残す遺言はできますか。

A10

 人が権利や義務を持つ主体となるためには、現にこの世に生れていなければならない、というのが法律の定める原則です(民法3条1項)。しかし、相続については例外が認められており、「胎児は、相続については、既に生まれたものとみなす」と定められています(民法第886条第1項)。また、胎児に対する遺言についても、胎児は「既に生まれたもの」とみなされます(民法965条・886条第1項)。
 よって、法定相続をさせたいということであれば、特に遺言を残さなくてもお子さんには相続権がありますし、遺言書を作成して法定相続とは異なる割合で相続させたり、特定の財産を相続させたりすることも可能です。もっとも、不幸にも赤ちゃんが亡くなった状態で生まれてきたときは、「既に生まれたものとみなす」というルールは適用されませんので、赤ちゃんは財産を譲り受けることはできません(民法965条・886条)。

                        (弁護士 大嶋 一生 ・ 弁護士 平松 桂樹)

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