遺言、相続に関する正確な情報提供をいたします。

Q&A 遺 言

  

Q12 遺言に条件などをつけることはできるか

 私には長年連れ添った妻がいますが、老齢で足も悪いので、私に万一のことがあったとき独りで生活できないのではないかと心配です。そこで、私が死亡したときは長女夫婦に同居してもらい、物心両面の面倒を見てもらいたいと思っています。
 もし、長女が妻の世話を引き受けてくれるのであれば、長女には自宅の土地と建物を譲ってやりたいと思っています。また、長男には、私から見ると孫にあたる優秀な息子がおり、孫が大学へ進学することがあれば学費などでお金も必要だと思いますので、定期預金を譲ってあげたいと思っています。どのような遺言をすればよいでしょうか。

A12

 負担を負わせる代わりに財産を譲る、もしくは、一定の条件を満たしたときや、期限が到来したときに財産を譲る、という内容の遺言を行うことも可能です。前者の場合を「負担付遺贈」、後者の場合を「停止条件付き遺贈」「期限付き遺贈」などと呼ぶことがあります(民法985条2項,同法1002条1項)。
 そこで、長女には定期預金を遺贈または相続させる代わりに、奥さんが死亡するまで同居し扶養すること、という遺言を残すことが考えられます。もっとも、長女は、負担を引き受けずに遺言の利益を放棄することもできます(民法986条1項)。
 また、長男には孫の大学進学を条件として、定期預金を相続させるという遺言を残すことが考えられます。ただし、お孫さんが大学に入学する前に長男が亡くなると原則として遺言は無効となりますので、注意が必要です(民法994条2項)。
 このような遺言を残したいときは、想定される場面に応じて様々な法律上の規定が関係してくる場合がありますので、一度弁護士に相談されることをお勧めします。

                        (弁護士 大嶋 一生 ・ 弁護士 平松 桂樹)

↑ PAGE TOP