遺言、相続に関する正確な情報提供をいたします。

Q&A 遺 言

  

Q20-1 遺言を見つけたら 1

 父の遺品を整理していたら、父が死ぬ前に使っていた手帳に父が死んだ後のことについて母に指示する内容の書き付けを見つけました。どうすればいいでしょうか。

A20-1

 全文が自筆で、作成年月日の記載があり氏名が表示されていて、かつ押印があれば、自筆証書遺言となりえます(民法968条1項)。相続人が被相続人の死亡後に遺言書を発見した場合には、遅滞なく遺言書を家庭裁判所に提出し、「検認」(けんにん)という手続を受ける必要があります(民法1004条1項)。これは、裁判所が遺言書の状態や内容を確認して遺言書の偽造や変造を防ぐために、遺言書を確認する手続です。
 従って、まずは家庭裁判所に検認手続の申立てをする必要があります。申立先は、被相続人が最後に住んでいた住所地を管轄する家庭裁判所です。具体的な申立手続については、弁護士に相談されることをお勧めします。 
                        (弁護士 小倉 泰彦 ・ 弁護士 菅原 仁人)

Q20-2 遺言を見つけたら 2

 父の遺品を整理していたら、「遺言」と表書きされた封筒を見つけました。開封して中を見てもよいですか。

A20-2

 検認手続の前に開封しないで下さい。
 公正証書遺言以外の遺言書については、検認手続が必要です(民法1004条1項。検認手続については、3-Q2をご参照下さい。)。また、封印のある遺言書は、家庭裁判所で相続人等の立会いの上開封しなければならないことになっています。検認手続を経ないで開封すると、5万円以下の過料に処せられることがあります(民法1005条)。
 もっとも、検認は、あくまで裁判所が遺言書の状態・内容等を確認することを目的とした手続ですので、開封してしまっても遺言が無効になるわけではなく、遺言としての効力はあります。
                        (弁護士 小倉 泰彦 ・ 弁護士 菅原 仁人)

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