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Q&A 遺 言

  

Q24 遺言を出してもらえない場合の措置

 父が遺言を書いたらしいことは分かっているのですが、父と同居していた弟が遺言を隠してしまって遺産分割協議が進みません。どうしたらよいですか。

A24

 遺言書の保管者は、相続の開始を知った後、遅滞なくこれを家庭裁判所に提出して、その検認を請求しなければなりません(民法1004条1項)。これを怠った者には5万円以下の過料が科せられることがあります(民法1005条)。そして、相続に関する被相続人の遺言書を隠匿した場合には、その者は相続人となることができません(民法891条5号)。
 ただし、相続人が遺言書を隠匿した場合でも、その隠匿が相続に関して不当な利益を目的としたものではない場合には、891条5号には該当しないものとするのが判例です(最高裁判所平成9年1月28日判決)。そこで、このような制裁があることを説明して、遺言書を提出するように説得するべきと考えられます。

                        (弁護士 小倉 泰彦 ・ 弁護士 菅原 仁人)

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