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Q&A 成年後見

  

Q1 成年後見制度の概要

 私の母親は物忘れがとてもひどく認知症ではないかと思うのですが、悪徳商法に引っかからないかと心配です。知人からは成年後見制度を使った方が良いと言われていますが、そもそも成年後見制度とはどの様な制度でしょうか。

A1

(1)あなたがご心配のように、認知症や知的障害などの理由で判断能力が不十分な人は、悪徳商法であってもその判断ができずに契約を締結してしまうおそれがあります。また、反対に、本人にとって必要な福祉サービスについて判断能力の低下のためご自身で契約ができず、サービスが受けられないおそれもあります。このような判断能力の不十分な人を保護し、支援するのが「成年後見制度」です。

(2)成年後見制度は、大別すると「法定後見制度」と「任意後見制度」の2つがあります。
 まず、法定後見制度は、法律の定めによる後見の制度であり、家庭裁判所が選任した者が本人に代わって契約などの法律行為を行ったり、本人が自分で法律行為を行う時に同意を与えたりするなどして、本人を保護・支援する制度です。
 次に、任意後見制度とは、判断能力があるうちに予め信頼できる人と任意後見契約を結んでおき、その後認知症などで判断能力が低下した場合に備えておくものです(Q10をご参照下さい)。このように、本人が自分の意思で選んだ人に保護・支援をしてもらうか否かという点で、2つの制度は大きく異なります。

                        (弁護士 佐藤 勉 ・ 弁護士 小西 政広)

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