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Q&A 成年後見

  

Q6 財産を守るために

 私の兄弟が認知症で入院している母の身の回りの世話をしているのですが、どうも母の財産を勝手に使い込んでいるようです。このような場合、どのように対応するのがよいのでしょうか。

A6

 高齢で判断能力が衰えている人などは、第三者だけではなく親族からもその財産を狙われるということがしばしばおこります。このような場合には成年後見制度を利用し、本人の財産を適切に管理する必要があります。成年後見制度の概要、申立方法などはQ1~Q5を参考にしてください。

 ご相談のケースは、ご兄弟がお母様の財産を勝手に使っている可能性があるので、家庭裁判所に対して成年後見を申し立て、第三者(弁護士)を成年後見人に選任してもらい、成年後見人がお母様の財産管理を行うべきです。仮に調査の結果、成年後見人が選任される前にご親族が不当な財産の使い込みをしていた場合には、成年後見人が使い込んだ金額の返還を求めることができます。
 なお、成年後見の申立から成年後見が開始されるまでには、1か月から数か月を要します。その間に本人の財産が失われるおそれがあるといった場合には、家庭裁判所に財産管理者を選任してもらい、成年後見が開始されるまでの期間、財産管理者に本人の財産を管理してもらうことができます。また、社会福祉協議会や弁護士に相談して、本人を訪問してもらうなどといった活動も財産を狙っている者に対するけん制になることもあります。

                        (弁護士 千崎 史晴 ・ 弁護士 原 琢磨)

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